AIとロボットで革新する有機農業:トクイテンが3.7億円の資金調達を実施

株式会社トクイテン(本社:名古屋市中村区、代表:豊吉隆一郎、以下:トクイテン)は、AIとロボットを駆使して有機農業の自動化を推進することを目的として、第三者割当増資及び日本政策金融公庫からの資本性ローンを通じて総額3.7億円の資金調達を行いました。この動きは、全自動化を目指す「トクイテンパッケージ」の開発を加速することを目指しており、同社は今回の資金調達を契機にそのコンセプトムービーを公開しました。

トクイテンは、近年進行している「脱炭素社会」への移行と、農業従事者の減少と高齢化という日本の農業が抱える課題に対応するため、AIとロボット技術を活用した有機農業の自動化を進めています。

同社は2021年に設立され、2022年10月にシード資金を調達し、ロボットのプロトタイプ開発と有機農業の実証実験を進めてきました。特に、収穫ロボットや液体噴霧ロボット、防虫ロボットなど複数のロボットのプロトタイプを開発し、2023年4月には有機JAS認証を取得しました。また、ミニトマトの栽培においては、科学的アプローチにより高い評価を得ており、オーガニックスーパーや百貨店、ホテルへの出荷実績もあります。

プレリリースより引用

資金調達で拡大する、トクイテンの有機農業自動化への挑戦

今回の資金調達によって、トクイテンはロボットエンジニアやセールス、バックオフィス人材の採用、さらに農業ロボットの開発に注力する計画です。全自動化を目指す「トクイテンパッケージ」の開発が主な目的であり、これによって広大な面積をごく少人数で管理できる農業の実現を目指しています。

プレリリースより引用

また、自社農場の増設や農業参入企業向けのコンサルティング、農業参入PoC、共同で営農するパートナー農場の展開も計画しており、持続可能な農業へのシフトを加速することを目指しています。公開されたコンセプトムービーでは、収穫や葉かき、芽かきといった複数の作業をこなすロボットが様々な作業をしながら出荷までする様子が表現されており、その野心的なビジョンを世に示しています。