防犯カメラAI画像解析のOpt Fit、シリーズA累計約3.3億円を調達

~引受先各社との連携により、フィットネス業界におけるさらなるシェア獲得および新領域における「現場DX」の推進を支援~

株式会社Opt Fit(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:渡邉昂希、以下 当社)は、1stクロージングに続き、2nd-3rdクロージングを実施し、シリーズAラウンドで累計約3.3億円を調達したことをお知らせします。

2nd-3rdクロージングでは、マネーフォワードグループの持つナレッジや外部パートナーとのネットワークを有するマネーフォワードベンチャーパートナーズ(HIRAC FUND)、アーリーステージへの多くの実績のある自然キャピタル、みずほフィナンシャルグループとの強力な連携体制を持つみずほキャピタル、東海・北陸地区の成長企業を支援する公的機関である名古屋中小企業投資育成、映像プラットフォーム領域で多くの投資実績を持つセーフィーベンチャーズを引受先としています。

なお、本クローズをもってシリーズAラウンドを完了します。

主な資金使途は、1stクロージングでの調達資金と同様、新領域への展開に向けた研究開発および販売の実施、フィットネス領域におけるさらなるシェア拡大のための、追加機能開発および営業・マーケティングの強化、事業体制強化のための採用です。

当社は、2022年1月よりフィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYM DX(読み:ジムディーエックス)」を提供し、フィットネスジム運営の省人化、および本質的な無人運営(※1)を実現することで、店舗の売上増・コスト削減、およびフィットネス業界のDX推進に貢献してきました。ローンチから約2年半が経つ2024年1月現在、大手フィットネス企業運営の店舗を中心に1,200店舗超に導入されています。

当社では、シリーズAラウンド 1stクロージング(※2)の資金調達を皮切りに、新たな領域である製造業のうち、食品加工業の企業におけるPoC(概念実証)を行っています。当該PoCでは、当社の技術を活用することによって、「製造工場における手洗いなどの作業時間を理想の秒数に近づける」などの成果が出ています。そのことを踏まえ、同領域に向けた製品β版のローンチを2024年内で予定しています。

当製品のリリースにより、従来、人が管理しなければならなかった領域を、AIによって一部軽減・代替することで、人的リソースをより適切な仕事へ充当することが可能になると考えています。

当社は引き続き、創業以来培ってきた防犯カメラAI技術を活用し、フィットネス業界における本質的な無人経営の実現、および他業界における現場DXを推進します。

※1 2023年10月発表

※2 本質的な無人経営:近年、多くのフィットネス施設で「無人」での施設運営が行われるようになっていますが、そのなかで、監視の目が行き届かないことを一つの要因として、「非会員が無断で入場しトレーニングを行う」「深夜の時間帯に、泥酔した会員が、休憩場所として施設を利用する」などの問題が起こっています。当社が掲げる「本質的な無人経営」は、それらの問題が解決され、誰もが安心して利用できるフィットネス施設が実現されている状態を指しています。

■引受先一覧

・マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社(HIRAC FUND2号投資事業有限責任組合)

・自然キャピタル合同会社

・みずほキャピタル株式会社

・名古屋中小企業投資育成株式会社

・セーフィーベンチャーズ株式会社

■新規投資家コメント

マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社 

HIRAC FUND ディレクター 甚野 広行 様

AIを活用して、人々がより安心・安全に過ごすことができる世界観に胸を打たれ、この度出資をさせて頂きました。渡邉さんのフィットネスに注ぐ熱い信念とチームの皆様の技術力で、あらゆるハードルも突破できると強く感じています。Opt Fit社の今後の成長の後押しとなるように、HIRAC FUNDとしてサポートさせて頂きます。

自然キャピタル合同会社 マネージング・パートナー ビベンズ・マーク (Mr. Mark Bivens) 様

人工知能が各業界の業務を変革するなか、Opt Fitは健康・ウェルネス分野の革新的な「GYM DX」ソリューションを開発しました。日本ではシリアルアントレプレナーがまだ多くない中、渡邉さんは24歳で最初のビジネスを立ち上げ、それ以来ずっとその道を走り続けている稀有な存在です。私たちは、渡邉さんのリーダーシップの下、Opt Fitに投資できることを嬉しく思います。Opt Fitが自然キャピタルのグローバルトップ50になると期待しています。

みずほキャピタル株式会社 投資第4部 兼 大阪投資部 部長 上田 和範 様

動画映像を解析するAIを開発・運用するベンチャー企業として、①単なる実証にとどまらず、きちんと現場で活用されるトラクションがあり、それが伸びていること、②業務フローのなかにアノテーションが織り込まれ、自社の技術・モデルのアップデートが常に行われていること、③多様な業種の現場への応用も期待できること、などを評価し投資をさせていただきました。今後、グループで連携し、しっかりとした伴走支援につなげていきたいと考えています。

名古屋中小企業投資育成株式会社 業務第五部 調査役 八木 郁雄 様

フィットネスジム運営の省人化と安心・安全を両立するOpt Fit社の「GYM DX」はサービス開始後2年で1,200店舗超に導入されており、AIを活用したシステムの開発力と営業力は同社の大きな強みです。今後、幅広い業界向けにAIを活用したサービスの提供を計画されており、多くの企業が直面している労働人口減少という課題を解決されることを期待しております。地元の支援機関として、同社の成長を全力でサポートしてまいります。

セーフィーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 佐渡島 隆平 様

私たちは「映像から未来をつくる」というビジョンをもとに映像プラットフォームを活用したソリューションづくりを強化しています。Opt Fit社の顧客に根ざしたサービスは、フィットネス業界の「不」を解決するだけでなく、労働力不足を課題とするあらゆる業界にて、省人化や利用者の安心・安全を担保した店舗運営ができると考えており、省人力店舗向けのソリューションを共に機動力をもって創出できることにわくわくしています。

■資金使途

1.新領域への展開に向けた研究開発および販売

以下の領域における技術活用の促進を行います。

・製造業の金属加工および食品加工の領域(2024年内 製品β版のリリース予定)

・小売業の店舗が抱える施設(フードコート)や、不動産業界が抱える物件(ホテル/マンション)のジム施設などの混雑状況可視化

また、上記領域に加え、現場DXに課題を抱える新たな領域におけるPoCの実施を計画しています。

2.フィットネス業界におけるシェア拡大のための追加開発と営業・マーケティング強化

リリースから約2年で導入店舗が1,200店舗を突破したフィットネス領域におけるさらなるシェア拡大のための開発および営業・マーケティング強化を行います。

3.事業拡大に向けた採用強化

事業拡大によるお客様のさらなる課題解決に向け、CxO人材、コーポレート人材、ビジネス人材、エンジニア人材など複数ロール、ポジションでの採用を強化します。当社は、本プレスリリースから10ヶ月後の2024年10月時点で、従業員数倍増を目指しています。

■フィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYM DX」について

「GYM DX」は、フィットネスジムの省人化及び本質的な無人運営を実現するAI(※)を活用した総合型サービスです。2024年1月時点で、大手フィットネス企業の店舗をはじめとする1,200店舗超に導入されています。

独自のAI技術により、従来は現地に人がいないと実現できなかった遠隔でのジム運営など、効率的なジム運営を可能にし、フィットネスジム運営の効率化に貢献しています。

※ 提供技術で特許取得済み(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000055404.html

■株式会社Opt Fitについて

設立:2020年3月16日

代表取締役CEO:渡邉昂希(わたなべこうき)

従業員数:22名(2024年1月現在)

本社/開発拠点:愛知県名古屋市中区富士見町13-19 富士見町八木ビル701

営業拠点:東京都新宿区新宿1丁目2-9 JF新宿御苑ビル8階

事業内容:フィットネスジム専用防犯カメラAI画像解析サービス「GYM DX」の運営、AI画像解析を主軸とした研究開発の実施

Webサイト:https://optfit.jp/